【認知症の母がどこかにおき忘れた自転車を家族で探す話】「たあさんの自転車を探せ! ー春日部駅前編ー (2018年11月某日)」

放置自転車の警告札(おもて)
C子

自転車問題多発!
もう一つの自転車はどこなんだろう?

目次

捜索場所を絞り込む

のこり1台のたあさんの自転車を探し出すため、家族で手がかりを整理します。

お母さんの行動範囲は広い!元勤務先の都内かな?

A男

実家に置いてきたとか

B子

まさかの駅前の自転車置き場か?
銀行か?

C子

友達がきたといってたからいつもの定食屋とか?

たあさんの行動をよく知るB子の推理は以下のとおり

B子の推理まとめ
  • シルバー自転車がなくなったのは、B子が帰省していた先週の土曜日ぐらいか。
  • その日B子は自転車の有無を確認していなかった。
  • 緑の自転車を置いてきた日は豪雨だったが、その後は天気がよい日が続いている。たあさんが自転車で来たことを忘れて置き去りにしているなら近所のはずだ。
  • しかし、たあさんが誰かが乗っていったのを見たといっていたのも気になる。
  • 緑の自転車については、たあさんが誰かに声をかけて置かせてもらってきた、といっていたのは本当だった
  • 実家へは、おそらく道に迷ってたどりつけないのではないか?
  • 銀行へはお金を下ろしにいくので可能性あり。

みんなの意見とB子の推理からまとめると以下のような場所が捜索対象となりました。

  • 定食屋:近所はすでに捜索済みで、定食屋には自転車なかった。
  • 実家:迷ってたどり着けないのでは。
  • 元の職場:近所ではないので今回は対象外
  • 最寄り駅の自転車置き場:可能性が高いので捜索対象に
  • 春日部駅周辺:たあさんが地図に書いているので捜索対象に
  • 銀行とコンビニ:たあさんがお金を下ろしにいくと思われるので捜索対象に

捜索1日目

最寄り駅の自転車置き場

次の土曜日、私とA男で、みなで整理した捜索対象場所に順にいくことにしました。最寄り駅の自転車置き場は複数箇所ありますが、たあさんが利用するのはいつも駅よりの臨時置き場です。シルバー自転車の自転車はよくある色なので、近くまでいって確認する必要があります。中まで入って見せてもらいましたが、見つかりませんでした。

近所の銀行とコンビニ、ディスカウントスーパー、ドラッグストア

最もたあさんの家から近い場所にあるB銀行では見つかりませんでした。また、前回捜索していないコンビニにも自転車は見つかりませんでした。最寄り駅からたあさんの自宅への道沿いにある、ディスカウントスーパー、ドラッグストアなども探しましたが、見つかりませんでした。

捜索2日目

春日部駅西口

その次の週の土曜日も捜索活動を行ないました。

たあさんが書いた地図が春日部駅周辺を示していたので、もっとも可能性が高いエリアです。自転車置き場は結構広い範囲に複数あるので、臨時駐輪場を片っ端から見て回りました。また、銀行も数行あり、郵便局もあるのでそれら周辺もすべて見て回りました。が、見つかりませんでした。

たあさんが誰かが乗っていったのをみたという陸橋らしき場所もみましたが、手がかりはありませんでした。

ついにシルバー自転車が見つかる!

春日部駅東口

西口になかったので、一応、反対側の東口にもいってみました。私とA男は、土地勘がないので、とにかくそれらしい場所があれば探すことにしました。東口駅前は車を駐める場所を探すのに苦労しました。

調べると東口にも銀行があります。しかし、その銀行の駐車場に空きがありませんでした。その銀行の前を車で通りすぎながら、パッと見、自転車を探しましたが、ありませんでした。

A男

もういいよ、ここはあきらめよう。

もうちょっと待って。歩いて銀行のあたりを見てくるよ。

私が粘るので、A男はしかたなく、細い路地の途中に車を一時停車させました。あまり長く駐めていられないからねとA男は私に声をかけました。私は急いで車を降りて、細い路地を歩き、その銀行の入り口方向へと歩きだしました。

すると、、、銀行の手前にあるコンビニの前に、

ありました!!!

春日部駅東口近くにあったたシルバー自転車

放置自転車として警告札が

自転車には赤い警告札がついていました。

放置自転車の警告札(おもて)

「警告 ここは放置禁止区域です 至急移動して下さい」(表側)

「春日部市自転車放置防止条例」に基づき撤去し、その手数料として1000円を徴収します。警告日 平成30年11月17日 春日部市・春日部警察署」(裏側)

放置自転車の警告札(うら)

日付はなんと本日付です! ギリギリ撤去されなくて済みました。よかった。B子の推理によると2週間は放置されていた可能性があります。でも、見つかって本当によかったです!

家族LINEで情報共有したあと、たあさんから預かっていた鍵をさして、私はその自転車に乗り、たあさんの自宅へこいでいきました。A男はそのまま車で向かいました。

神社の前で不思議体験

たあさんの自転車にのって移動中、不思議な体験をしました。とある神社の前の交差点で止まっていると、上から何かが落ちてきて、自転車のベルにちょうど当たり、「リン!」と音が鳴りました。びっくりして上空を見るとカラスが電線に止まっていました。カラスが小石か、木の実を落としたのかもしれません。それにしては、コントロールがよすぎます。

私には、天国にいるたあさんの夫(Y男)が「ほれっ、ちゃんと見つかっただろっ!」といってきたようにも思えました。たあさんの家にいったときは、数年前になくなったY男さんとご先祖をまつる仏壇に挨拶していたので、そのご加護かもしれません。

いずれにしても、無事にシルバー自転車をたあさんの元に戻すことができました。誰かに盗まれたわけではありませんでした。この話は、いわゆる認知症患者さんの「作話(さくわ)」という症状ですね。「春日部駅」というキーワードはあっていたワケです。部分的には合っていて、部分的には違っているという手がかりでした。

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